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なぜぼくらが「羊毛断熱」にこだわるのか?

断熱材の写真

以前、断熱材をずっと探している時期がありました。

当時はほとんどがグラスウールと呼ばれるガラス繊維でできた断熱材。
実は今でも多くの家で標準で使われています。
ぼくらはリフォームでお客さんの家に行くことが多かったので、解体現場でしょっちゅう

「湿気をため込んでカビてる上に下にずり落ちてしまったグラスウール」

を見ていました。
(年代にもよりますが、10件壁をめくる現場があれば8~9件はずり落ちてるor施工者が理解してない取り付け方をしているorそもそも断熱材が入ってない、です)

ずり落ちたグラスウールは断熱性が欠落

グラスウールが湿気をためて下にずり落ちること=断熱性の欠落、を意味します。
断熱材というのは、壁の中の隙間を埋めるように取りつけるものなので、ずれたり落ちたりしてしまうとそのものの意味がほとんどなくなってしまうんですね。
なので隙間なく取りつけるのは非常に大切なポイントになります。

グラスウール自体はガラスの繊維でできているため、無機物なのでカビたりすることはないと思います。
ただ、湿気をためたグラスウールって、ネズミや虫たちの格好の「寝床」になるようで・・・
ずり落ちて下にたまったグラスウールに食べカスや糞やお布団用に持ってきた?繊維くずがぐちゃぐちゃにかき混ぜられたような光景はたくさん目にしてきました。
悲惨すぎて写真でのアップはさすがにしたことはないですが(笑)

そういったものにダニやらカビやらが繁殖し、まわりの木とかを腐らせていく・・・

これがぼくにとっての「壁の中で結露する」ことの危険さだと認識しました。

見えない壁の中での結露は絶対に防ぎたい

まずは「見えない壁の中での結露は絶対に防ぎたい」が断熱材の前提条件になりました。

結露を防ぐには2つしか方法がありません。

一つは湿気がたまらないように「通す」構造にすること(これが「透湿」と呼ばれるものです)。
そしてもう一つ湿気をが「完全に遮断」し、たまらなくする方法です。

ほとんどの住宅メーカーは後者の遮断する方法を取っています。
隙間なく断熱材を詰めて、気密性と断熱性を確保する・・・

これが今よく耳にする「高気密・高断熱」の住宅の正体です。
完全に家の中と外を遮断してしまおうという考え方です。

高気密・高断熱の家に対する考え方はまた別のところでお話します。

これは個人的な見解になりますが、ぼくは「家」というものが何かを完全に遮断するといった考え方は不可能だと思っています。

どういうことかというと、例えば壁の中を主流の一つになってきている「発泡ウレタンの吹き付け断熱」や「セルロースファイバーの吹き込み断熱」などは、壁の中に隙間なく吹き付けることで結露のない空間をつくります。

でも、建物って実は絶えず揺れています。壁にぴったりと密着させた断熱材が揺れた場合どうなるでしょうか?
少し大きな地震がきて一瞬建物が変形した場合、その断熱材ってぴったりと密着したままなんでしょうか?
ぼくにはその部分が疑問に思えて仕方ないんです。

そして断熱材は、グラスウールと同じく湿気には弱いものがほとんどです。
「隙間なく詰められる」状況が崩れたとき、高い断熱性が逆手となって壁の中で結露を起こすリスクは一気に高まります。

「見えない壁の中」という状況で、そのリスクを取ることが正しい選択なのか?
それだったら壁の中を湿気が通り抜けていく構造の方が自然なんじゃないか?

これに気づいてからぼくは「透湿」の考え方を取るようになりました。

透湿ができる素材で地震などのリスクにも対応できる、そしてグラスウールなどのように完璧な施工ができなければ意味がないような極端に無理のある施工性でもない断熱材、

「羊毛断熱」にたどり着いた

現時点で最良の選択だと思えたのが「羊毛断熱」でした。

その特徴をいくつかお伝えします。

現在、オーストラリアとニュージーランドでは約2億頭の羊がいると言われています。

その2億頭のヒツジの毛を刈ってるだけなので、完全なる「自然の産物」です。
しかもその毛は衣類などに使われるような上位利用のものではなく、焼却廃棄されるような「低利用部位」を洗浄して使っています。相当なエコ商品なんです。

そして、ヒツジの毛というと「虫がつきやすいんじゃ・・・」と思われるかも知れません。
この羊毛の断熱材は「オクトボー」というホウ酸が主成分の薬剤に浸しているため、虫などが寄ってきません。
ホウ酸は人が舐めても大丈夫と言われるほど安全性が高く、海外では防虫対策のスタンダードになっています。

もう一つ言うと耐久性。
「国立豪州羊毛研究所」の見解では羊毛の耐久性は約1000年、何回家を建て替えれるんだ!?ってぐらい長持ちする素材です。住宅より長持ちする素材が使われることほど安心感のあるものはありません。

この上、熱の通しやすさを示す「熱伝導率」が0.037、これは断熱材の素材の中では「中の上」ぐらいのレベルです。日本の多くの地域では十分な断熱性能だと言えます。

ちゃんとデメリットも言います!

メリットだけ言うと逆に怪しくなってしまうので、デメリットに感じることも書いておきます。

一つが「施工に手間がかかる」ということ。
完璧な施工ではないにしても、丁寧に施工することが長持ちさせる秘訣です。
そのために壁の中で隙間なく取りつけるのに、若干多くの手間はかかります。

だから「住む人の健康や安心のためにこの断熱材を選んでる」という認識のない職人さんには
逆に支持されにくいかもしれません。手間がかかるものというのは、扱う人の気持ちに非常に左右されます。
でもそれが家の長持ちに繋がってると思えば、微々たる問題ですよね。

そして、これがある意味最大のデメリットかもしれません。。
それは「知ってる人が少ない」ということ。まさかな理由です(笑)
建築に携わってる人でも知らない人はたくさんいます。知らなければ選択肢にもならないですからね。

このように非常にバランスのとれた素材だとぼくは感じています。
長々と書いてしまいましたが、「断熱性はバランスが大事で、羊毛断熱は今のところ最良の選択だ」
ということが伝われば幸いです。